第1回 豆炭ストーブ


近代、ストーブも進化を遂げてきています。
ここ最近、ストーブ火災による死亡をあまり聞かなくなりました。(自分だけかも…。)
しかしストーブは火災だけが死因ではありません。
死因は火災のほかに「一酸化炭素中毒」があるのは皆さんもご存知でしょう。
この一酸化炭素中毒、昔は頻繁に起きていたと思われます。

それは、ウチの家も例外ではありませんでした…。

今から約17年前(?)、家にはまだ電気ストーブならぬ「豆炭ストーブ」が主流でした。
自分はその事に関しては全く記憶が無かったのですが、
親からその事を聞いて背筋が寒くなりました…。

当時、親と自分を含む3兄弟、計5人一緒の部屋で寝ていました。
その晩は冷え込みが激しく、その豆炭ストーブを焚きながら就寝しました。
母はてっきり戸が少し開いてて喚起をしていると思っていたのでしょう。
夜中、母が苦しくなって目が覚めると、戸が閉まっていたのです。
既に部屋の中には一酸化炭素がかなり充満していたのです。

急いで戸を開けようと起きあがろうとしたが、体が思うように動かない…。
一酸化炭素を吸っている為に体の機能に異常が出てきていたのです。
母は必死になって声にならない声で横で寝ていた父に声を掛けたのだが、
「う〜ん?」と言葉を返すだけ、しかも全く一酸化炭素を吸っていないかのように。(笑)
こんな状況でも寝ている父をよそに、母は無い力を振り絞って戸の方へ向かい、
何とか戸を開けて部屋の空気を入れ替える事が出来ました。

このような危ない状況だったが、家族は全員無事だった。
…いや、弟は大丈夫ではなかったのかもしれない…。
現に弟はちょっとした知能の障害を持っている。
しかし私生活には然程支障は無く、高校も無事に(ギリギリ^^;)卒業できている。
この時の事が原因かは未だに判明はしてはいないですが…。

と言う事で、例えどのようなストーブであろうとも、
喚起だけは必ずしましょう!!これ、約束☆
上記のような一酸化炭素中毒、そして火災を起こさないように…。


2001年12月 6日作成  

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